生活指導は生活習慣病対策の一つ

看護師が患者さんの健康管理のために実践したいのは、生活指導を通して生活習慣病を減らすことです。生活習慣病とは名前の通り、不規則な生活習慣が起因で発生します。患者さんは身体や心に問題を抱えており、気持ちが落ち込んでいるケースも少なくありません。また、食事量が減ったり、趣味や娯楽に関心を示さなくなったりすれば、急激に病気が進行していく場合もあります。

看護師の仕事は患者さんの病気が治るようにサポートすることですが、それ以上に予防医療が大切です。2型糖尿病になると狭心症や心筋梗塞のリスクを高め、さらに血行障害に伴って壊疽を招く可能性もあるのです。ほかにも免疫力を下げることにより、さまざまな病気を誘発させます。2型糖尿病などの生活習慣病対策をするためには、血糖値を急上昇させない工夫が必要です。

食事はバランスを重視し、適正カロリーに抑えることが大切です。運動不足も生活習慣病を誘発するので、無理のない範囲で患者さんに運動を勧めてあげましょう。最初からハードな運動を勧めてしまうと、足腰に負担がかかるので好ましくありません。生活習慣病対策のためにジョギングをして、腰痛や膝痛を招いては本末転倒です。ポールを使用したウォーキングは足腰に負担がかかりにくく、また上半身をしっかりと動かせるメリットがあり、全身の基礎代謝の向上に役立つでしょう。肩こりや首のこりを予防するためにも役立ち、患者さんの健康増進やストレス解消に貢献します。