2008年に特定健診・特定保健指導の制度がスタートしたことで、生活習慣病の目安となるメタボリックシンドローム健診、通称メタボ健診が注目されるようになりました。メタボ健診では、お腹の周りを計測し、それに加えてBMIの数値を算出することで生活習慣病のリスクを判断します。健診で生活習慣病のリスクが高いと診断されると、生活指導や食生活の改善、運動の指導などを受けることになります。特定健診・特定保健指導は、将来的な生活習慣病のリスクを予防し、できるだけ早い段階でそのリスクを軽減しようという目的のもとに行われている制度です。
この制度で大きな役割を担うのが看護師です。生活習慣病の予防の推進や健康指導というのは、看護師の重要な仕事の一つになります。看護師は、メタボ健診の結果を元に、そのリスクの程度に合わせて健康指導を行います。メタボリックシンドロームは内臓脂肪の多さによって三大疾病を引き起こすリスクがぐっと高まると言われています。そのため、看護師が健康指導を行うことで内臓脂肪を減らし、さらには生活習慣病のリスクを軽減することを目的としています。
健康指導に携わる看護師は、食事療法や運動療法を積極的に取り入れることで生活習慣病の予防に努めています。偏った食生活を改善し、食事療法を導入するだけでも、生活習慣病のリスクの軽減に繋がります。また、定期的な運動を取り入れることで、内臓脂肪を減らして健康な体を作ることができるのです。